もっと楽しむための★ドメーヌ訪問の心得

Domaine Olivier Guyot
Domaine Olivier Guyot

その1

家族全員がいわゆる普通のブドウ農家なのが、ブルゴーニュのドメーヌです。

4月の芽かきから始まり、6〜7月は農作業もピーク、8月のささやかな休息の後は9月の収穫があります。醸造が終わればもう年末。冬季も決して暇ではなく剪定や澱引き、瓶詰めが待っています。ドメーヌ訪問は、普段手が出ないようなワインを無料で飲ませてくれる場所ではありません。忙しい合間をぬって訪問を受け入れてくれる生産者には感謝の気持ちを忘れないで接してください。撮影に熱中するのもほどほどに、まずはワインと向き合って。たとえつたない英語やフランス語であっても直接生産者に感想を伝えてください。きっと生産者との気持ちの通ったやりとりは旅の大切な思い出のひとつになると思います。

その2

特に家族経営のドメーヌを訪れる際など、日本の習慣ならではの小さな手みやげはどの生産者にも喜ばれます。特に人気があるのが、お煎餅。アペリティフにもピッタリです。

その3

せっかくのブルゴーニュ訪問ですから、目一杯楽しみたいことと思います。しかし、時差、移動、外食続きの疲れもあるので、無理は禁物です。試飲の際は吐器を使っても失礼ではありません。樽試飲をさせてくれたときは一滴も無駄にしないためにグラスに残ったワインを樽に戻すかどうか聞いてみましょう。一日のドメーヌ訪問数は3件程度が適当です。夜にレストランの予約があるようでしたらランチは軽めに午前中2軒、午後は白ワイン中心の1軒のアポイントにできれば、ディナーは余裕の体力で楽しめます!

ブルゴーニュ全域では、じつに2300軒以上のドメーヌが存在するそうで、数多くの素敵な出会いがお客様を待っています。日本では味わえない現地ならではの贅沢を楽しんでください!